君はガラスの靴を置いていく



『友達活動はじめたの!高校生活で出来た親友は一生ものとか言うじゃん?』


親友……ね。それならまると増田は高校からの友達だしいつも一緒にいるから親友になるのか?
いや、男子が親友とか言うの普通に恥ずかしいんだけど。


『ってか、なんで座るの?』

どさくさに紛れて明日香は横に腰を下ろした。


『いいじゃん別に!次の授業古典だしサボりたい気分。みや一緒にサボってよ』

『俺さっき担任に説教されたばっかりなんですけど』


それでもいいじゃん!と明日香はしつこい。

はぁ……、これで俺が進級出来なくなったらどうすんの?まぁ、そうなったらみんな道連れにするけどな。


『あ、それでさっきの話っ!文化祭の出し物かぶったら面倒だから5組は違うのやってね』


色々とまだ決まってもない情報を流してるのは増田しかいない。


『俺に言われても知らねーし。つーか去年とか普通に来なかったのに今年はやるんだ』

『みやってちょいちょい私を小馬鹿にするよね』


いやいや、してないけど行事ごと全部不参加だった明日香がやる気になってるからびっくりしただけ。



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