君はガラスの靴を置いていく




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そして次の日、俺はお昼過ぎに目が覚めた。夏休み期間中はだいたい昼夜逆転生活。

携帯を見るとみんなはすでにカラオケ店に居るらしく、祭りの時間まで遊ぼうと誘いのメールが来ていた。

千花との待ち合わせは6時だけど、行ったら絶対帰してもらえなそうだし。


俺はその後ダラダラと部屋で時間を過ごし、日が沈んできた頃にやっと外に出た。


夕方とは言えやっぱり蒸し暑くて、俺の格好はTシャツにズボンとラフな服装。自転車を駅まで走らせてる間、祭りに向かう浴衣姿の人とすれ違う。


俺が駅に着いたのは待ち合わせ4分前の5時56分。


駅にはたくさんの人が居て俺は千花に連絡する為に携帯を取り出した。---------すると、

トントンッと肩を叩かれ何気なく振り向く。




『宮澤君、』


そこに居たのは紛れもない千花だった。



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