年上の男
あ~、びっくりした。
まさかこんなところで会えるなんて思ってなかったから。
得しちゃったな。
なんて思いながらお店をでた。
「さて」
ここから家までは結構角を曲がるけど・・・街灯も少なくなっていくし。
正直怖い。
でも、行くしかない!
帰る!!
そう思ったとき、1台の車が私の目の前に止まった。
「藤崎さん」
車から降りてきたのは
「矢崎さん?」
彼はにっこり笑って
「送っていくよ・・・危ないから」
と、助手席を開けてくれた。
「え!?そんな悪いですよ・・・」
断る私に
「いや、ここで送らないと俺が気になるから」
と、言ってくれる。
嬉しいけど・・・。
そんな話をしているとお店の中からおじさんが出てきた。