ゴーストシステム
ドンッ!!

セナの耳に何かがぶつかる音が入ってきた。
それまで鳴っていたけたたましいブレーキ音もそれと一緒に止まったようだ。

あまりにも急な出来事にセナの頭はその状況に追いついていなかった。

「秀人・・・?」

さっきまで秀人が歩いていた道を眺めていた。
すると人が徐々に集まりだした。

「秀人ッ!!!」

階段を一気に駆け下り、靴もはかないまま家を飛び出した。

「セナ?」

セナの慌て様に母が声をかけたが、セナの耳には入らなかった。
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