ゴーストシステム
「秀人・・・秀人ッ・・・」

何度も何度も名前を呟いていた。
セナの頭の中で何が起こったのか理解し始めた。

交差点に着くと人だかりができていた。
セナの視界に一瞬車が入ってきた。
どうやら電柱にぶつかり止ったらしい。
ぶつかるというかめり込んでいた。

「秀人!!!」

人を掻き分け秀人の元へ行こうとする。
が、足が止まってしまった。

頭の中は真っ白だった。
おびただしい量の血が秀人の頭から流れ出ていた。
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