ゴーストシステム
群がっていた人達はバラバラと散っていった。
すると突然肩を捕まれた。

「セナ?セナ!!」

何も返事をしないセナを揺さぶったのは母だった。

「セナ!どうしたの?!セナ!!」

うつろだった目を母に向ける。
やっと意識を取り戻したようだった。

「ヒ・・・デトが・・・」

その言葉でここで何があったのか察したのだろう。
母がセナを強く抱きしめた。

セナの手や足にはべったりと秀人の血が付いていた。
< 14 / 116 >

この作品をシェア

pagetop