ゴーストシステム
泣き続けるセナに母は、

「ちゃんと送ってあげよう?セナがいなかったら秀人君寂しがると思うな」

と言ってセナを葬儀へ連れて行った。

その日は雨だった。
ザーザーと音を立てて降り続けていた。

セナの親と秀人の親が何か話しをしている。
いつも明るかったあの秀人の母親が目を真っ赤にさせていた。

流れ出る涙を拭き続けていた。
そんな姿を見てはいられなかった。
みんな悲しんでいた。
みんな泣いていた。
みんなの悲しみを感じれば感じるほど、秀人の死は嘘なんかじゃなく現実なんだと思わされた。
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