ゴーストシステム
切符を買おうと販売機の前に立つ。

「えーっと・・・あった。560円」

お金を入れて二枚のボタンを押すところで手を止めた。

「秀人の切符どうすればいいのかな?」

「あぁー・・・他の人に見えないしな。いらないんじゃねぇ?」

とイタズラっぽく言った。

「そっか」

セナは一枚だけ切符を買った。
隣にはちゃんと秀人がいるのに・・・
なんだかちょっと寂しく感じた。
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