私と殺し屋の3ヶ月

「これなら派手じゃないしあんまり目立たないでしょ?
動きやすいし、ね…零」


零さんが怪訝な顔をしている。それは、きっと私の服装のせいではないだろう。


「おい、砂羅。これ全部、買う気なのか?」

山づみにされた服、服、服…。きっと砂羅さんのも半分を占めている。


「零、もちろん払ってくれるわよね?」

「…………」

「やだっありがとう♪」


零さんの無言を、砂羅さんはOKと解釈したらしく、零さんが支払うのを待っていた。


「あぁ…今日は一体何百万使ったんだか分からないぞ…」

零さんが、渋々お会計に向かった。
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