ノイズ
「だからあたしね、沙織には絶対後悔して欲しくないの」



「うん……」



「それに例え玉砕したとしても、大事なのは自分の気持ちを伝えるってことだと思うし」



途中から論点がズレているような気がするんだけど。



沙織はおずおずと手を挙げると、可奈に向かって言った。



「あの〜可奈さん?あたし、玉砕決定なわけ?」



「…え?いやそうじゃなくて、告白は人生の一大事だから、玉砕覚悟で望むべきことじゃないかとあたしは思うんだけど」



沙織に思わずツッコミを入れられてしまった。



可奈は取り繕うように沙織の肩に手を置くと、マッサージを始めた。



「それならいいけどね」



沙織はチラリと横目で可奈を見ながら、わざと尊大な様子で言った。


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