ノイズ
「そっか。見たのか…」






二人の間に長い長い沈黙が流れた。





裕美に続いて沙織までもが理不尽な呪いによって、死を迎えようとしているのだ。




まだ高校生の可奈と文也が受け止めるには重すぎる現実だった。




「でもね。あたしもう決めたんだ」





「は?何をだよ?」





文也が面食らったような顔で可奈の顔を見た。





「沙織をぜったいに、死なせないってこと」




可奈は強い決意を感じさせる声でハッキリとそう言った。




もちろん文也も同じ気持ちでいたが、女の子の可奈に先に言われたのが少し悔しかった。
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