ノイズ
瀟洒な作りのドアを開けると、壁一面に広がる本棚が目に付いた。





本棚は作り付けになっており、医学書を中心に集められた本棚は圧巻で、まるで小さな図書館のようだった。





部屋の真ん中には北欧家具らしい斬新なデザインのテーブルが一つと、白いカウチが置かれている。





有栖川教授は洋書ばかり並べてあるコーナーの前に立つと、茶色の背表紙の本を手に取った。






すると、ウイーンと鈍い音を立てながら本棚が左側にスライドし、壁にもう一つのドアが出現した。





有栖川教授は新たに出現したドアの前に立つと、金属製のドアノブを回した。





ガチャリと音がしてドアが開くと、剥き出しのコンクリートで出来た階段があった。





有栖川教授は壁の照明のスイッチを押すと、地下室へと続く階段を下りて行った。




迷わず一番奥の部屋を目指す。





奥の部屋の簡素なドアを開けると、照明のスイッチを押した。





煌々と蛍光灯の明かりに照らされた部屋の中央には、縦長の水槽があった。



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