メガネ男子は俺様王子さま

そうしているうちに私は呼び出されてそのまま撮影に入りました。


たくさんの他人の目にチェックされながらの撮影はいつものことなのに、急に何だかその一つ一つの目が冷たく感じられて怖くなってしまいました。
顔が強張ってしまうのが自分でもわかります。なんとかしよう、笑おうとするほどカメラマンさんからは

「もう少し笑って!楽しいこと思い出して!」



励ますように声をかけてくれるのですが、意識すればするほど顔や肩に力が入り、最後にはどうやっても笑えなくなってしまいました。

カメラマンさんは苦笑しながら


「うーん、十五分くらい休憩しよっか。」



諦めたような溜め息とともに言い渡されてしまいました。





「……すみません。」





私は俯いて謝るほかありませんでした。


< 221 / 236 >

この作品をシェア

pagetop