メガネ男子は俺様王子さま

…え?う、嘘。



……違う。あれは、きっと私のことを言っているんじゃない…はず。



だって…安斎さんもカイさんも、あんなに親身になって、頑張れって言ってくれて。




「…ふぅ、仕方ないわね。今日は、同情の余地ありってことにしておくわ。あんなのが耳に入ったの初めてだろうし。」



「ま、仕方ないな。今日は美羽連れて帰るぞ。」




「了解。」



二人が動き出す気配に、思わず隠れてしまいました。ちょうどそこにあったお手洗いに。




たまたま目の前にあった個室の扉を開けると、蓋を閉めたままでがっくりと座り込んでしまいました。



出てくるのは重い溜め息ばかりです。今日の仕事のこと、同じモデルさん達から聞かされた言葉。でも一番こたえたのは、さつき聞いたばかりの二人の言葉かもしれません。



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