an alley cat
―ピンポーン
インターホンが鳴る。
私は真っ先に玄関へと飛び出した。
「わっと、クロ!?おま、元気になったなぁ」
玄関に立っていたのは、龍斗くん。
「龍斗?どうした?」
後から私を追うように、冬真くんが玄関へと来て、
「親父がクロ連れてもう1回診察に来いって」
「ふーん、今から?」
「うん」
「わーったぁ、じゃあ行くかクロ」
冬真くんは私を抱き上げ、笑った。
―し?
し、しんさつ!?
一週間前の診察の記憶が蘇る。
あの、尖った針が、私の腕に・・・・!
「ミギャーッ!」
私は精一杯の力を出して、冬真くんの腕の中で暴れた。
「痛っ!!」
冬真くんは暴れる私を押さえつけ、龍斗くんの家に向かって・・・。
「何だ?急にどうしたんだよ」
龍斗くんが笑顔で私の頭を撫でる。
けれど今の私には、その笑顔は嬉しくない・・・。
―一刻も早く、逃げ出したい。
なんて思ってるうちに、龍斗くんの家に着いちゃいましたぁぁあ。
「おじゃまします」
「お、冬真、クロどう?元気?」
「元気すぎますよ」
冬真くんは、私を龍斗くんのお父さんに預けた。
―し、心臓が口から出るっ・・・!
それくらいの緊張。
「クロ、病気とかしてないか確かめるだけだからな」
そう言って、龍斗くんのお父さんは私に注射針を刺した。
―その瞬間、口から魂が抜けたような気が・・・。
インターホンが鳴る。
私は真っ先に玄関へと飛び出した。
「わっと、クロ!?おま、元気になったなぁ」
玄関に立っていたのは、龍斗くん。
「龍斗?どうした?」
後から私を追うように、冬真くんが玄関へと来て、
「親父がクロ連れてもう1回診察に来いって」
「ふーん、今から?」
「うん」
「わーったぁ、じゃあ行くかクロ」
冬真くんは私を抱き上げ、笑った。
―し?
し、しんさつ!?
一週間前の診察の記憶が蘇る。
あの、尖った針が、私の腕に・・・・!
「ミギャーッ!」
私は精一杯の力を出して、冬真くんの腕の中で暴れた。
「痛っ!!」
冬真くんは暴れる私を押さえつけ、龍斗くんの家に向かって・・・。
「何だ?急にどうしたんだよ」
龍斗くんが笑顔で私の頭を撫でる。
けれど今の私には、その笑顔は嬉しくない・・・。
―一刻も早く、逃げ出したい。
なんて思ってるうちに、龍斗くんの家に着いちゃいましたぁぁあ。
「おじゃまします」
「お、冬真、クロどう?元気?」
「元気すぎますよ」
冬真くんは、私を龍斗くんのお父さんに預けた。
―し、心臓が口から出るっ・・・!
それくらいの緊張。
「クロ、病気とかしてないか確かめるだけだからな」
そう言って、龍斗くんのお父さんは私に注射針を刺した。
―その瞬間、口から魂が抜けたような気が・・・。