an alley cat
「どんな人なの?」






体育が終わり、教室に帰る途中、尋ねてみた。





「ん~?一言で言うと“お調子者”かな!」


そう言って千夏ちゃんは笑った。


「何で笑うの?」


「だってさ、聞いてよ!あいつ、昨日メールの漢字間違ってて」

「漢字?」

「うん、実は昨日告られたんだけど、“好き”が“隙”になってたんだ」


お腹を抱えながら必死に笑いを堪えている千夏ちゃん。


「あたし、一瞬・・・ってなった」

「あはは」

「だから、“隙”?って返したら、“間違った、好きだ”って返ってきて」


今まで散々笑ってた千夏ちゃんだったけど、その言葉を言った時の千夏ちゃんの頬は、赤くて、可愛かった。





「そっかぁ、昨日告白されたんだ、羨ましい」


私は満面な笑みを返した。


「のの、あんた密かに男子にモテてるんだって!」


千夏ちゃんは私の耳にそう囁いた。



「・・・・へっ!?」



「やったじゃん~コノ~!頑張ってね~」


千夏ちゃんは悪戯っぽく笑って見せた。


「今度紹介してあげるね!」

「うん!」








「2人で何話してんの~?混ぜて!」

「隠し事か?」


後ろから走ってきた華夜ちゃんと安奈ちゃん。



「何でもないよ!ねぇ?のの」


千夏ちゃんが私の肩を叩いて歩き出す。



―千夏ちゃん!!そこで私に振るの!?




「えぇ~ずるぅ!」

「教えろ」







2人はそう言いながら、私と千夏ちゃんを追いかけてきた。







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