an alley cat
「こら!職員室廊下で騒いでんじゃないわよ!山川先生も!」






白衣を着た女の人が、冬真くんと山川先生の頭をピシッと叩く。



「った!」

「・・・橘先生~、それやめませんか?」


冬真くんは顔を顰め、山川先生は呆れた様な表情。


「あんた等がうるさいからでしょうが!女子生徒が困ってるでしょう!」


橘先生は、私を見るなり2人にそう怒鳴りつける。


「・・・ハッ!そういえば俺は黒田に用があったんだ、お前に構ってる時間はねぇ!」


山川先生は冬真くんを指差す。


「先生が絡んできたくせによー」



冬真くんは文句を言いながら、「んじゃな」と、私に手を振った。



「あ、うん!ばいばい・・・」



私も慌てて手を振り返すと、冬真くんはニッと笑って廊下の角を曲がっていった。











「お前等デキてんの?」




冬真くんが見えなくなっても、まだ彼が去っていった廊下を見つめていると、横から山川先生が口を挟んだ。



「はい!?」


私は耳を疑った。



「え?」

「・・・?」


私は首を傾げる先生を見、苦笑いする。


「まぁ、いいや、デキてよーが、デキてなかろうが関係ねぇし」

「・・・で?デキ?てません!」


私は意味がよく分からないまま、言い返す。



先生はニヤリと笑い、職員室に入っていった。


「・・・失礼、します」






私は初めて入る職員室に、少し緊張。











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