私こそ光る☆君~グランプリ編~
『「「「「すべてが色づく、ピンクに、バラ色に。

そんな世界に君を連れて行ってみせるよ」」」」』


新たな声が加わるたびに高まっていた会場の歓声が、5つの声が重なった時、最高潮に達した。



『な、何でみんなこんなところにいるの!?』


「助っ人登場~!!☆」

「ヒーローはこの俺様だろ?」

「一人だけ目立つなんて、感心しないよね?」

「……なんとなく?」


曲が終わってわめくようにに言いやれば、それぞれがそれぞれらしい返事をする。


その答えにまた胸の奥がジーンと熱くなって、薄っすらと目に涙を浮かべながら、


『みんな最高だーーっ!!』


と叫んだ。


それに合わせて、


「光くんも最高だよーー!!」


なんて言ってくれる会場の温かい声援が嬉しくて……。

怪人さんがどうなったかなんて考える余裕もなく、30分弱の残りのライブ時間の中、始終感動に打ち震えていた。


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