私こそ光る☆君~グランプリ編~



「ヒカちゃ~んっ☆」


『由依!!』


楽屋に入って私の姿を見つけるなり飛びついてきた由依を抱き止める。


あ~、やっぱ由依可愛い~。


腕の中の由依の頭を撫でながら、頬が緩む。


しかし、そんな至福の時を邪魔する者が現れた。


「おいっ!!

お前らベタベタし過ぎだ!!

離れろっ」


遥だ。

由依に続いて入ってきた遥は、不機嫌も露わに近づいてきた。


「ヤダッ!!

だってヒカちゃんに会うの1週間ぶりだもん!!

こうしないと僕、干からびて死んじゃう!!☆」


引き剥がしにかかった遥に必死に抵抗しながらそう言う由依はすごく可愛いんだけどさ、


「大げさ過ぎだろ!!」


遥の言うことの方が正しく聞こえるのは何でだろう?


< 111 / 206 >

この作品をシェア

pagetop