私こそ光る☆君~グランプリ編~
「大げさじゃないっ!!

ヒカちゃん充電するの☆」


「お前は家電かっ!?」


『由依が家電ってことは、私は電気?

う~ん、名前が光だけに電気ってこと?』


「クスクス……。

やっぱり君は面白いね」


笑い声に振り向けば、紫水が。

一瞬、バックに花が咲いていたような錯覚を覚える。


わおっ、少し会わない間にパワーアップしてる?


「久しぶり」


『……//』


いつの間にかその顔は目の前まで迫っていて、優美な笑みと声に何も言えなくなってしまった。


なんか顔が熱い……。


由依を腕にくっつけたまま手でパタパタと顔を仰いでいると今度は強い力で、しかしふわりと誰かに引き寄せられた。


ピタッと冷たい何かが頬に当たる。

頬に触れたものへと自分の熱が伝わっていくのが分かる。


「……冷めた?」


上からまっすぐと覗き込んでくる目は清龍のものだった。

そっか、ひんやりしたのは清龍の手だったんだ。


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