私こそ光る☆君~グランプリ編~
『みんなー!!
盛り上がってる~!?』
客席に向かって叫ぶと、あちこちから声が返ってきてひどく嬉しい気持ちになった。
聖徳太子じゃないから、さすがに返事の内容までは全部聞き取れないけど……。
それでも、なんとなく気持ちは伝わってくる。
みんなが楽しんでくれていること。
これからのステージを楽しみにしてくれていること。
これから行うステージはお客さんのため。
そして、自分自身のためでもある。
それなら、自分も楽しまなくちゃ!!
それがレインガーデンの、紅月光のやり方。
『じゃあ、さっそく『Spicy Marmalade』いってみようか!?』
曲が流れ始めると、心を落ち着かせるためにいったん目を閉じた。
視覚という感覚を一時的に失って、かわりに聴覚が研ぎ澄まされる。
曲のイントロや観客の声、自分の心臓の音……。
たくさんの音を聞いてから瞼を開け、大きく息を吸い込んで歌いだした。
盛り上がってる~!?』
客席に向かって叫ぶと、あちこちから声が返ってきてひどく嬉しい気持ちになった。
聖徳太子じゃないから、さすがに返事の内容までは全部聞き取れないけど……。
それでも、なんとなく気持ちは伝わってくる。
みんなが楽しんでくれていること。
これからのステージを楽しみにしてくれていること。
これから行うステージはお客さんのため。
そして、自分自身のためでもある。
それなら、自分も楽しまなくちゃ!!
それがレインガーデンの、紅月光のやり方。
『じゃあ、さっそく『Spicy Marmalade』いってみようか!?』
曲が流れ始めると、心を落ち着かせるためにいったん目を閉じた。
視覚という感覚を一時的に失って、かわりに聴覚が研ぎ澄まされる。
曲のイントロや観客の声、自分の心臓の音……。
たくさんの音を聞いてから瞼を開け、大きく息を吸い込んで歌いだした。