私こそ光る☆君~グランプリ編~
数分後、すすめられた椅子に座り、とある教室の中をグルリと見渡していた。
『なんで生徒会室?』
そう、二人連れ立ってやってきたのは生徒会室だった。
「粗茶ですが……」
『あっ、どうも』
生徒会室って、生徒会役員でもない人が許可なく入っちゃいけないのに。
それにこの人、何で勝手知ったる我が家みたいな感じでお茶まで出してくれてるの?
さっきは思わず条件反射で受け取っちゃったけど……。
円卓の前に私と向かい合う形で座り、ズズズッとお茶をすすってから彼女は話し出した。