私こそ光る☆君~グランプリ編~
「テレビや雑誌で微笑む、大好きなアイドルの姿を見て、私たちは元気をもらうんです。

あなたたちアイドルは私たちにとって、一日を明るく前向きに過ごすための支え。

けれどそれと同時に、自分自身が大好きなアイドルにとって支えでありたいとも思うんです」



支えで、ありたい……?



「私たちみたいな一介のファンにできることなんて、ほんの少ししかないんです。

だから少しでもあなたたちに近づきたいんです。

それなのに、目の前で無理して笑う姿を見ると突き放されたような気がしてつらいんです。

ずっと見てきた人が本当に笑っているかどうかくらいわかりますから……」


そこで鈴沢さんはいったん言葉を切り、私の目をじっと見つめてきた。


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