私こそ光る☆君~ｸﾞﾗﾝﾌﾟﾘ編~

ゲリラって言っても、もともとこのヒーローショー私が出演する予定だったの!?

今の私、全然ヒーローっぽい格好してないのに!!

ちびっ子の夢は壊しちゃダメ～!!


色んな感情が心の中でせめぎ合って混乱し、最後には自棄になりながら叫んだ。


『レインガーデン戦隊、光参上!!』


私の突然の登場と宣言に辺りは静まり返った。


もしかしなくてもスベッた？

だよね、“レインガーデン戦隊”とかそのまんまでセンス無さ過ぎだし、他のみんないないから意味分かんないことになってるし……。


急激に恥ずかしくなり、顔が猛烈に熱くなった。


その瞬間……？


「「「「キャーー!!」」」」


大地さえ揺るがすような黄色い声が方々から上がった。


何で？

ママさんたち何でそんなに興奮してるの!?

さっきまでつまんなそうだったのに……。


激しく疑問に思いながらも、志乃さんの掲げる“続き!!”のカンペが目に入って、次の行動に移った。