lose faith
『ノン‥』
波音は呼ばれた声にビクッと肩を上げ瞬時に強張った表情をして声のした方を向いた…
二人の席の側まで来た社長の漣がもう一度‥
『ノン‥』
声をかける。
瞳真が席を立った。
波音もゆっくり父親の顔を見ながら立ち上がった。
『パパ‥お疲れさま。』
漣は波音を引き寄せ抱きしめた。
『ノン‥元気にしてたか?』
『ウン‥』
『たまには声位聞かせなさい‥』
『ウン‥』
ゆっくりと波音を離すと漣が振り返りながら‐‐‐
『ノン‥浬も心配してる』
『ウン‥』
浬に向き合う波音‐‐‐
浬もすかさず波音を抱きしめた。
瞬間、波音はビクッと肩を上げ身体を強張らせた。
浬は自分を怖がる波音に心が傷んだ…
『ノン‥?』
『ンッ?』
『元気そうで良かった。』
『ウン‥浬クンも』
『あぁ…』
抱きしめる腕を離すと浬の方を見る事無く席に着いた波音‐‐‐