センパイ、頑張って!
奇声を発してから、すごい勢いで茶髪の後ろに隠れた。


当然俺には面白くないわけで…

「何で逃げんの?」

思わず太一等にするのと同じ顔と声で言ってしまった。

こいつ、部活の時怖くて泣いたんだっけ…。

やべぇ…

おれまた泣かしたかも…。

そう思って恐る恐る山田の顔を見ると、全然怖がる様子もなく、
俺のことをチラッチラッって見てくる。


本気で理解不能なんですけど…?



「優輝君、さっき聞いた?

春菜って!!

私、優輝君以外の男の人に春菜って呼ばれたの初めてなの!」


興奮気味の山田をなだめるように頭を撫でる茶髪。


マジウゼェ…


「さっきから何なんすか?

山田のお兄さんだかなんだかしら無いですけど、
わざと俺をイラつかせてません?」

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