あのころ、グラフィティ
「はぁ...」


いったい『ゆさじ』とは何なんだろう。
知られちゃいけないことでもあるんだろうか。


「ほらほら、みんな行きますよぉ~。」


たまちゃんは歩いていく。
その後を僕と貫くんはついていった。




学校に着くと、クラスに案内され、席も決まっていた。真ん中の後ろ。

ちなみにたまちゃんとクラスが一緒で、小さいころの僕を知っている子もいた。


休み時間になると、一気に僕の周りを人が囲んできた。



「マコくん、覚えてる?新山さおり!」
「あたしは!?あたしのことは!」
「オレ、田沢ユキチだよ。ユッキーって呼んでたじゃん。」
「なんかかっこよくなったな。」
「よく鼻水垂らしてたよねー。」
「垂らしてた!あたしのスカートについたの覚えてるもん。」
「マコくん、つきあってる人とかいんの!?」
「いるよねー。」
「ねぇ、あたし今彼氏募集中!」
「あたしも!」
「つかさ、今度合コンすんだけど、永瀬も行かね?」


みんなが様々に僕に何か言ってくる。
耳にタコができそう。




「ストーーープッ!!」


たまちゃんが女子と僕の間に割って入る。

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