あのころ、グラフィティ
「マコ、どうだった?学校。」


多香子さんの息子、靖之(ヤスユキ)さんが焼き肉とご飯をほおばりながら言った。


「疲れましたね。」

「でしょうね。
マコくん、いっぱい食べて体力つけて、明日も乗り切りなさい。」

「はい...」


多香子さんは僕の皿に焼けた肉をどっさりおく。
それを見た悠太くんが、ムスっとして、靖之さんに『肉を焼け』と合図する。


「でもマコくん、ほんとにいいの?みんなに記憶のこと言わなくて。」

「はい。できれば、、お願いします。」

「みんなに合わせるのもつらくないか?」

多香子さんの旦那さんの聖太さんが言った。

「辛いですけど、、みんなとの距離が近い方が、記憶思い出せるのは早いかな?って思って。それに、たまちゃんもいるし、なんとか大丈夫です。」

「そうか、それならいいんだけど...」

「無理すんなよ。なんかあったら言え。ここでは、お前の兄ちゃんみたいなもんなんだからな!美紀子、水。」


美紀子さんは、靖之さんの奥さん。
スーパーでレジの仕事をしてる。僕のことは初めて見たらしい。

靖之さんは、美紀子さんが持ってきた水を勢いよく飲むと言った。

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