あのころ、グラフィティ



誰かと一緒にいる...


誰?



...中川たちだ。


まって、肉食系女子もいるんだけど...




マコちんが楽しそうに笑ってる。

あたしにはその会話は聞こえない。
でも、マコちんが笑ってる。

あたしと一緒にいるときにはあまり見せない表情だった。


つーか、なにあれ。

肉食系女子の手がマコちんの腕に触れてる。

まんざらでもなさそうな顔。


マコちんと目が合って、あたしは顔を下に下げた。



「ごめん、たまちゃん。遅くなって。...なんかね、中川くんたちが一緒に回らないかって。」


は!?なんだそれ、


「...なんで?」

「だって、せっかく会ったし、いっぱいいる方が楽しくない?」

「あたしはマコちんと2人でお店みたいの!」

「でも...みんな誘ってくれてるよ?」


ほら、困った顔。


こいつはマコちんなんかじゃない。


「行きたいなら行ってくれば!...あたし帰る。」


あたしは階段を下りる。


「たまちゃん!?」







走って帰るあたしをマコちんが止めた。

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