あのころ、グラフィティ
「あたりまえでしょ!...ちゃんとミッション、クリアしてお化け役の人にここ、スタンプ押してもらわないと...オレら失格なるよ。」


「あ、そ。...そんじゃ、もっと早く動いてよー。」

「...はい、すんません。」



そんなこんなで、
第一のミッション、、中央階段に来た。


白い紙が置かれ、そこにはミッションが書いてある。
たまちゃんが読み上げた。


「えっと、『これからゴールまで手をつないで進むこと。つないだら3階まで上がって行け。』だって。」

「手をつなぐ!?」

「うん。書いてあるよ。...貫、生徒会なのに、わかんなかったの~!?」

「だってオレ、参加する組だったから、ミッションの内容は手伝わせてくれなかったんだよ。」

「へ~...じゃ、ほい。」


たまちゃんは手を出した。


「えっ?でも、、いいの?」

「何が?」

「て、手なんか握っちゃって...」

「べっつに~。昔から手なんていっぱいつないでるじゃん!お風呂だって入ってたんだから、、今さら何を言ってんの。ほら、行くよ!」


オレの手を引っ張った。


久しぶりに女の子の手を握ってしまった。

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