CAPTORS
CAPTORSの面々が力のトレーニングをするためのフロアにある休憩室の前で、春日は呼び止められる。

振り返ってそこにいたのは、矢那だった。

「何か用か?」

「春日、今日キラ君を置いて帰ったでしょ~」

上目遣いのその口調は、どこか不機嫌そうだ。

「しょうがないだろ、俺だって栄我さんに呼び出しされてたんだから」

事実を伝えてみるものの、矢那の表情は変わらない。

「それは知ってるけどぉ、転校して初日に一人ぼっちにされたらかわいそうでしょ」

「……知ってたんなら矢那が一緒に帰ってあげればよかっただろ」

「それは……」

春日の言葉に、矢那が言葉を濁す。

「やってやりたくても、できなかったんだよな?矢那」

矢那の代わりに応えたのは休憩室から出てきたレフィだった。

シャワーを浴びた後なのか、Tシャツと短パンにバスタオルを肩にひっかけたままの姿で、開いたドアの入り口の所に寄りかかっている。

「どういう意味?」

「私とレフィ、出動する途中だったから……」
< 104 / 133 >

この作品をシェア

pagetop