CAPTORS

希螺は気付くと、激しい頭の痛みに襲われる。

しかし先ほどとは違い、それは時間とともに段々と和らいできていた。

ゆっくりと目を開けようとするが、視界は霞んでいた。するとすぐ近くから聞き覚えのある声が聞こえてきた。

「申し訳ありません。私の監督不行き届きです」

レイスの声だった。

「気にするな。俺も退屈だったから、ちょうどいい」

もう一人はさっきまで話をしていた彩十。

「……それはどうなんですか?あなたが退屈など……」

レイスの声に諫めるような色が含まれる。

「うるせぇなぁ……ヒマとは言ってねぇだろ。大体、仕事があろうとなかろうと退屈なことに変わりはねぇんだよ。お前だって分かってんだろ」

彩十の声は、どこかつまらなさそうだった。

「それ、は……」

「たい、ちょー?」

声をかけると、レイスらしき人影がこちらに近づいてくるのがわかる。

「目が覚めたか?全く、迷子になるのも場所を選んでくれよ?」

ぽんぽんと軽く頭をたたかれる。

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