オバケの駐在所
「運動会では
ビリになったんだよねー。
その時体育委員だった私が
ビリの旗をこの人の所に
持っていったのよ。
皮肉も込めて。
それで犬に咬まれたことで
言い訳するかなって
思ったら、
『負けたことに
理由なんてない。
運命だったのさ。
お前がこの旗を持ってくるのも
含めてね』だって。
かっこよかったけど
ビリか〜って感じ」
そう言って瞼を
ギュッとつぶった小百合は、
俺の手から
カクテルを奪取して
一気に呑んだ。
おいコラ。
それだって一学年
150人いるなかの
5位ってことじゃないか。
会社であれば
立派な役員クラスだ。
「マスターありがとね。
たまにしか来れないのに
よくしてくれて」
「なあに。
ふと思い出した時に
立ち寄っていただける。
それは私にとっちゃ
生きがいですよ」
声帯を大きく広げた渋い声で、
よく日に焼けた肌に
白い歯をニカッと見せる。
同じ年かさの男でも
ウチの部長とは異なり、
人として魅力があった。
そして、話もほどほどに、
夜もすっかりふけたことを
理由に店を出た。
ビリになったんだよねー。
その時体育委員だった私が
ビリの旗をこの人の所に
持っていったのよ。
皮肉も込めて。
それで犬に咬まれたことで
言い訳するかなって
思ったら、
『負けたことに
理由なんてない。
運命だったのさ。
お前がこの旗を持ってくるのも
含めてね』だって。
かっこよかったけど
ビリか〜って感じ」
そう言って瞼を
ギュッとつぶった小百合は、
俺の手から
カクテルを奪取して
一気に呑んだ。
おいコラ。
それだって一学年
150人いるなかの
5位ってことじゃないか。
会社であれば
立派な役員クラスだ。
「マスターありがとね。
たまにしか来れないのに
よくしてくれて」
「なあに。
ふと思い出した時に
立ち寄っていただける。
それは私にとっちゃ
生きがいですよ」
声帯を大きく広げた渋い声で、
よく日に焼けた肌に
白い歯をニカッと見せる。
同じ年かさの男でも
ウチの部長とは異なり、
人として魅力があった。
そして、話もほどほどに、
夜もすっかりふけたことを
理由に店を出た。