オバケの駐在所
その夜中。
眠りに就く前に
ふと、窓のカーテンを開けた。
雨はさきほどよりも
雪に近づきつつある。
心なしか舗装されてない地面が
うっすらと雪化粧を
しているように見える。
……明日はどうなるだろう。
俺の願いは?
被害届を書いた時、
小百合は後ろから
覗きこんでいたから
内容は知っているはず。
冗談半分として
思われていたらいいが、
今日のこともあるし、
複雑な心境ではある。
……今頃みんな
この空模様を見て
何を思ってるんだろうな。
あの時、その行為が
取り返しのつかないことだと、
わからなかった
自分のマヌケ具合。
自由奔放に流されてた
あどけなさ。
今じゃ社員に陰口叩かれるし、
ヒマな閑職に追いやられそうで
同情の余地もない。
どんなハッピーソングや
バラードを聞いても
癒されないこの気持ちに
ゴールはあるのか?
それとも一生このまま?
こんな奴だから
やっと過ちに気づけても
立ち尽くしてしまう。
ただ、小百合に嫌われる前に
どうしてもやっておかなきゃ
いけないこともできた。
許してくれるだろうか。
とっくに手遅れかも
しれないけど……。