オバケの駐在所
それよりもこいつと
みゆきの関係が知りたかった。
みゆきの口から
バーの話なんて
聞いたことなかったし、
『ちゃん』なんて
ずいぶん仲親しげに
呼ぶじゃねえか。
と、そんな醜い嫉妬に
焚きつけられている。
けれど警官は
目をいからして言った。
「そのマスターが
首謀者の可能性がある。
排水溝の噂を聞いて、
あんたより先に
願っていたんだとしたら。
ただの願いの代償にしては
オバケの襲いかたも執拗だし、
芸が細かい気もするんだ。
ただもし本当に
そうだとしたら……」
「おい、待てよ。
何を勝手に話を進めてる。
なんでオバケが
俺達を狙ってくるのと、
あの人が願い事をしたのが
繋がるんだ。
根拠もないし」
「願い事はあんた達の死。
根拠は……たしかに
難しいところだが、
男女の恋路が複雑なのは
あんただって
知ってることだろう?」
それを言われて
返す言葉を失ってしまった。
ただやはり、
いまの推測をまるまる
鵜呑みにもできなかった。
だってまさかあの人が
そんな風な感情を
抱いているなんて
思いもしなかったから。
俺と小百合は
あの店に何度も
足を運んでいた。
当時だってそうだ。
芸能人の密会の
真似事みたいに
何度も何度も……。
「マスターはおそらくもう
排水溝の奴に
食い殺されてる。
奴がそれらしいことも
呟いていたし、
さっきの講義室で
血が滴っていたのは
そのためだろう。
今優先すべきは
小百合さんの命だ」
みゆきの関係が知りたかった。
みゆきの口から
バーの話なんて
聞いたことなかったし、
『ちゃん』なんて
ずいぶん仲親しげに
呼ぶじゃねえか。
と、そんな醜い嫉妬に
焚きつけられている。
けれど警官は
目をいからして言った。
「そのマスターが
首謀者の可能性がある。
排水溝の噂を聞いて、
あんたより先に
願っていたんだとしたら。
ただの願いの代償にしては
オバケの襲いかたも執拗だし、
芸が細かい気もするんだ。
ただもし本当に
そうだとしたら……」
「おい、待てよ。
何を勝手に話を進めてる。
なんでオバケが
俺達を狙ってくるのと、
あの人が願い事をしたのが
繋がるんだ。
根拠もないし」
「願い事はあんた達の死。
根拠は……たしかに
難しいところだが、
男女の恋路が複雑なのは
あんただって
知ってることだろう?」
それを言われて
返す言葉を失ってしまった。
ただやはり、
いまの推測をまるまる
鵜呑みにもできなかった。
だってまさかあの人が
そんな風な感情を
抱いているなんて
思いもしなかったから。
俺と小百合は
あの店に何度も
足を運んでいた。
当時だってそうだ。
芸能人の密会の
真似事みたいに
何度も何度も……。
「マスターはおそらくもう
排水溝の奴に
食い殺されてる。
奴がそれらしいことも
呟いていたし、
さっきの講義室で
血が滴っていたのは
そのためだろう。
今優先すべきは
小百合さんの命だ」