告白
「待ち時間、小瀬さんとずっと一緒に話ながら待てるなんていいな。
小瀬さんと一緒なら、列ぶの全然嫌じゃないよ。」


諦めてはくれないの?


ここは諦めようよ。


「行こうか。
どんな話かは怖いけど、聞くよ。」


行く気。


行く気だよね。


って言うかもう歩いてるし。


当然、手をつないでる私も観覧車に向かって歩いてしまっている。


観覧車乗らなきゃならないの私。


「夢みたいだ。
小瀬さんと観覧車に乗れるなんて。」


断りにくい。


そんなこと言われちゃ、断れないよ。


大好きな清水くんが、こんなふうに思っていてくれた事がうれしい。


どんどん近く観覧車。


ちょっと、大きくない?


こんな大きいの……無理。

「あっあのね清水くん、観覧車なんだけど「大丈夫、二人きりだけど変な事はしないつもりだから。」


はは、『しないつもり』って。


それってするかもしれないって事でしょう?


清水くんが観覧車で、何かするかも。


私……してほしいかも。


キャー、私ったら何を。


「小瀬さん、顔真っ赤だよ。
ごめん、何もしないから安心して。」


…何もしないんだ。
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