告白
「清水くん、抱き着いてもいい?」


「えっ?」


清水くんがびっくりして顔を上げた。


私は胸に飛び込む。


「えっ、ちょっと、小瀬さん、どうしたの?」


ふふ……、あせってる清水くん。


「大好き。」


清水くんの胸につぶやく。

「はぁー。」


大きなため息。


背中に腕をまわして、私を抱きしめる。


「あのね、小瀬さん。
俺、努力するって言っても、理性の限界あるから。
今、限界近いから、あんまり煽らないで。
ここ俺の部屋なの。
ベッドあるんだよ、わかってる?
今俺が考えてる事知ったら、ひくよ。」


ひく?


私が清水くんに?


ありえないよ。


「考えてる事教えて。」


清水くんの胸に、頭を軽く押し当てる。


「あー、ひくと思うけど言うよ。
俺が今思ってるの事は。」


顔を上げて清水くんを見上げる。


「今すぐベッドに行って、小瀬さんを抱きたいって事。
抱き続けて、この部屋から出さない。
監禁してずっと俺だけの物にする。
そして俺の子を産んでもらう。」


びっくりして、言葉が出ない。
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