赤い愉楽
弾む息遣いの二人。


至近距離にある二人の顔と顔。




エミは僕の顔をじっと見つめる。
思わず目をそらす僕。


「工藤君」




「…なに?」




「キス…したい?」




唐突に出てきたその言葉は
僕の心の中を完全に見透かしていた。


エミの手のひらに乗ってしまった僕は
何も言えず下を向く。




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