茜ヶ久保マリネの若気の至り
リヴァイアサンの言葉に、私は強く頷く。

どの道クラーケンを天空宮の海から追い出さなければ、この抗争は延々と続く。

クラーケン、リヴァイアサン、人魚。

どれも人間とは比較にならないほど、極めて長命な種族だ。

つまり殺さない限り、この三種族の抗争は果てしなく続く。

天空宮市は永遠に『無法都市』の烙印を消せないままとなってしまうのだ。

…冗談じゃない。

私はこの海も街も好きなのよ!

素早く人魚態に変化して海に飛び込む!

そして海中を高速で泳ぎながら、海刀神を引き付けるように構えた。

刺突の構え。

その切っ先に、ありったけの魔力を注ぎ込む!

「渦巻け、潮(うしお)!」

短めの詠唱と共に魔刀を突き出すと、その切っ先から海をも引き裂かんばかりの高速回転の渦が放たれた!

< 91 / 101 >

この作品をシェア

pagetop