―黒蝶―
すると、総長は俺を見て言った。


「雷蝶に来い」



―それから俺は、わかりきっていたかのように雷蝶に入った。

雷蝶の人たちは初めは、俺を疑っていた。



けれど、総長だけは俺を信じていてくれた。

俺はすごく嬉しかった...



そして、雷蝶の温かさを知った。

黒鳥にいる時は知らなかった、族の温かさ…



「オイ、蓮」

「はい?」

「お前のそのとおり名…変えるか」

「白烏をですか?」


まぁ、でも白烏だったら烏って入ってるし…黒鳥っぽいか。

「う~んじゃあ…」

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