ホタル
面倒くさい時はたまにシャワーだけで済ますこともあったが、お互いお風呂好きなので暑くてもよく湯船にお湯を張った。
あたしは入浴剤コレクターだから、様々な入浴剤を日替わりで使う。
今まで1人だったから勿体なくて余り使うこともなかったけど、二人入るのならと、あたしはどんどん使っていた。
今日は何にしようかな。
そんなことを考えていたあたしに、裕太はサラッと言った。
「一緒に入る?」
一瞬、その言葉の意味がわからなくて、ゆっくりと理解した末にあたしが発したのは、「えぇっ!?」という間抜けな声で。
そんなあたしを見て、裕太は可笑しそうに笑った。
「嫌?」
「いやいやいや!!恥ずかしいじゃんっ!!」
柄にもなくあたふたしながら、あたしは裕太に背を向けて頭をふった。
一緒にお風呂なんて、子どもの時しか経験ないし。今まで付き合ってきた人とも入ったこともない。
ましてや裕太となんて。
そんなの恥ずかしすぎる。