ホタル
……………
「はじめましてぇ、須川英里子で~すっ」
陽気な音楽と嫌に高い声の業務連絡が響く居酒屋で、この合コンは始まった。
「英里子ちゃん顔ちっちゃいね~」
「モデルみたいだってよく言われない?」
「つか手首細っ!!」
「そんなことないですよ~」
相変わらずどこに行ってもモテモテの英里を端から見つめながら、ウーロン茶を一口飲む。
英里がセッティングした合コンなので、成る程レベルは高かった。
頭が良くて、将来有望で、適度に遊び慣れてて。
一緒にいて楽しませてくれる様な人達だ。
この中に、裕太以上の人がいるだろうか。
「隣、いい?」