双子とあたし。
悠斗はまた微笑んで、あたしの手首に添えている逆の手であたしの肩に触れる。
「―――悠太は何が原因で死んだと思う?」
「…げんい…ん?」
悠斗は頷いた。
「悠太はさ、かおるが好きだって言ったからだよ。」
「―――っ!」
―――なんでっ!
あたしの心の中を読んだのか、悠斗はさらに笑みを深くして言った。
「…俺はさ、かおるが好きだから…ね。かおるは俺のものになって欲しいからね。」
―――いつもの悠斗じゃ…ないっ。
悠斗はあたしを引き寄せて抱こうとした。
だけどあたしはそれを拒み、彼から距離をとろうとした。