双子とあたし。
―――…キス、かぁ。
そういえば、恋人同士ってそういうこともするんだよね。
あたしって…
本当に駄目だなぁ。
あ、もしかして英介くんは待ってるのかな?
で…、でも
あたしからなんてできないな。
英介くんは前の学校で彼女がいたみたいだし、できればそっちからがいいです…
―――って、何考えているんだろっ!
顔!顔赤くなってないかな…!
あたしは頬を確かめた。
―――…少し熱いや。
「ねぇ、薫ちゃんもこの後の藤間くんの試合観ない?」
「あ…、観たい!観たい!」
そっか
悠斗はクラスの一員だもん。
みんな応援したい気持ちは一緒なんだね。
「じゃ、これ片付けて行こうか!」
みんなお弁当を片付け始めた。