双子とあたし。




あいつも、今の俺と同じ気持ちだったのかな?





――――初恋は、あいつだった。



ずっと好きだった。



だから、あいつも元々好きだったと言われた時は飛び上がるように喜んだ。




でも、付き合ってみてあいつの本性がわかってくる…――――。




『ちょっと、今他の女子と話してたでしょ?!』


『英介のにある女子のアドレス全部削除して!』





これが束縛というものなのだと思った。


俺はあいつに振り回されすぎた。





だから、転校を機に俺たちは別れた…――――――。





悔いはない。





今こうして、最高の彼女を手に入れられたから…。




だけど、彼女は俺を本当に好きかどうかもわからない。


本命は…、違うかもしれない。




でも俺は、彼女が好きだから…――――。





今、少しでも俺を好いているならそれでいい。





俺は絶対、彼女を手離すようなことはしない。







< 159 / 290 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop