双子とあたし。



唇を名残惜しそうに離し、悠太は優しくあたしを見つめた。



「――――…薫」



そしてあたしの名をささやく。





「……………結婚しよう」




あなたの口から聞けてよかった。


あたしは頬が熱いことがわかる。きっと真っ赤だ…。





「………はい」





『うん』とは言えなかった。
今の悠太はどこか紳士のよう(いや、もとから優しいけど…)だったから…。




「…愛してる」





そして、悠太は後ろポケットから何か小さい箱を取り出した。




そっと、開いたその中には…





「指輪……」




綺麗に輝いていた。

まるで、あたしたちを祝福しているかのよう…――――――





「受け取ってください」




あたしはすっと左手を前に差し出した。







< 284 / 290 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop