双子とあたし。
「…冗談。」
口元はあたしに向かって微笑んでいた。
「え?!」
あたしはわけがわからないままただ柳田君を見てるだけ…
そんなあたしを見て、柳田君は微笑むだけ。
「あはっ。…それは、幸島さんの彼氏になったらしてもらうから。」
「…?!」
柳田君の手があたしの手に触れ、そっと口元に届く。
「いただきます。」
そういってパクリと食べる。
あたしには何もかもが一瞬の出来事で、今の状況がいまいち掴めない。
――――あたしの彼氏になったら?
…それって、―――…そんなのっ!
「―――俺、幸島さんが好きだから。」
―――…すき?