【完】白い花束~あなたに魅せられて〜
それにしてもこの記事…
「何この2人!何かあるわけ!?このままじゃ大河が泉杏里に喰われちゃうっ」
…はい?
記事をじっと見つめていた私の肩を持ち、がくんがくん揺さぶるちひろに怪訝な視線を送って一言。
『それはない』
…逆ならあるかもだけど、ね。
そこは言わないでおいた。
と、いうかまだ大河のファンなんだ。
杏里ちゃんを睨み「抹殺」とか口にするちひろは最早キャラが崩壊している。
もう一度雑誌に視線を向ける。
色白によく栄えたブルーのシャツを着た彼女。
可愛らしい笑顔の杏里ちゃん。
“最近叱ってくれた人”
…それは恐らく翔の事だと思う。
やっぱり杏里ちゃんは翔の事が好きなんだ…
こんな雑誌で言っちゃうくらい、好きなんだ…
彼女の大胆な行動に不安になり、胸が嫌な音を立てて騒ぎ出す。
…何故か嫌な予感がしてしまう。
その不安を払拭する様に、目の前の雑誌を閉じた。