【完】白い花束~あなたに魅せられて〜


その私の行動に不思議な表情をしたちひろ。
そんなちひろに雑誌を『はい』と手渡しながら、ふと思った。



そういえば、ちひろには翔との事を言っていない、と。



別に言いたくないわけじゃなくて、タイミングがなくて言えてなかっただけ。



だけどこんな、どこで誰が聞いているかわからない場所で、言う事なんて出来るわけもなく、今日もまた言えず仕舞。



「私も大河と対談したい」


『いつかできるよ』


「だといいけど〜」



頬杖をついて唇を尖らせるちひろに『大河、好きなの?』聞けば「ファンとしてねぇ」と返ってきた。



それから数秒後、教室に数学の教師現れた事によりちひろは前を向いた。



とってもやる気のない表情を浮かべながら。


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