思う空*運命の人


「…おはようございます」


おどおどと頭を下げた。



「美羽ちゃん!こっちこっち!!」


私が座るのに困っていると、奏斗さんが自分の座っているソファーの隣を、ポンポンとしてくれた。


「は、はい…。ありがとうございます」


龍也さんはもう座っていた。



「ねぇねぇ…」

奏斗さんがこそこそと、小さな声で話し掛けてきた。

「…は、はい……。何ですか?」



「昨日さ、……どうだった?」


は、はい?

何の事だ?


「えっと…、何がですか?」


「何って…。だから、ねぇ。…………もぉ!!だから、龍也に襲われなかったか、ってこと!!?」


はいぃ〜!!

なななな何言ってるの!!??

「ななななな、無いですよ!!へ、変なこと言わないでくださいよ!!!」



恥ずかしくてカァーっと顔が赤くなった。




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